南極物語はフジテレビジョン、学習研究社、蔵原プロダクション製作で1983年(昭和58年)7月23日に日本国内劇場公開され、当時の日本映画最高配給収入記録約59億円を記録し、1997年公開の宮崎駿監督のアニメ「もののけ姫」に抜かれるまで破られなかった映画です。この時、日枝久現(株)フジ・メディア・ホールディングス代表取締役会長、(株)フジテレビジョン代表取締役会長が製作指揮を取っておられるところが注目です。TBSは二匹目のドジョウを狙ったのでしょうが、果たして柳の下にドジョウは居るのでしょうか?
南極大陸はTBS開局60周年記念番組と言いながらも、球団を手放して身軽になったとは言え、ロケーションがしょぼすぎます。家政婦のミタ(19.15%)と似たり寄ったりの(21.10%)視聴率で、御の字なのでしょうか?北極ロケと北海道ロケでは経費も時代も違いますから、こんなもんか・・・とあきらめざるべきなんでしょう。
南極で忘れてはならないのは白瀬矗氏です。1910年南極探検出発と比較すれば、恵まれた環境で生命に影響を及ぼすような事の起こるはずもありません。探検と観測の言葉の違いは有りますが、白瀬矗氏の開南丸(204トン)はイギリスの超豪華客船タイタニック号(46,328トン1912年4月15日沈没)前の2月4日に南極を離れ帰国の途に着いたことから、年代的の感覚を思い出し当て欲しい。
204トンの規模をもしも単純に比較したとすれば、私が毎日乗務しているトレーラーの4倍の規模でしかない。そんな小さな船で赤道を越えて極地に向かう情熱が湧くとは、想像をぜっするところがあります。
更に想像できないのは、白瀬矗氏は帰国後に後援会が浪費した一億五千万円もの借金を個人で返却すると言う痛ましい生活を強いられてしまいました。
両作品とも、犬ぞりを引く、樺太犬の飼育係を主役にしているところは共通しています。
白瀬矗氏南極探検隊の犬係は、山辺安之助氏、花守信吉氏、二人の樺太アイヌでした。
樺太アイヌとは関係の無い話ですが、宇梶静江氏は著名なアイヌ文化の継承者で、長男は俳優の宇梶剛士さんです。
南極での移動手段に犬ぞりを選択したのは何故でしょうか?
- 馬に比べて食料が少なくてすむ
- 人に従順で共生する能力に優れている
- 船での移動でも場所を取らない
- 樺太犬は寒さに強い
- その他
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