16歳の時サッカー留学で来日した田中 マルクス闘莉王の母親はイタリア系ブラジル人、父親の両親は日本の日系二世。写真の女性は父方のお祖母ちゃん。70年以上も前に5歳のときブラジルに到着してからその地に根を張り、子供を育て「一旗あげて里帰り」をごく普通に夢見て、頑張ってきた移住者の一人でしょう。富山県出身で教育に熱心なおばあちゃんの勧めで16歳でサッカー留学した闘莉王も例外なくかかる「ホームシック」になったことでしょう。二世ならまだ母国語は理解できても、三世になるとなかなかできないことです。とくに両親が国違いとなれば、日常会話はブラジル語に限定されてしまいます。知人は皆無、言葉はわからない、帰る国は地球の裏側、思っただけで気が遠くなっていくのがわかります。
広島出身の祖父も十二歳で渡伯後、農業や牧場開墾に明け暮れ、その開拓者魂は孫にも受け継がれていたのでしょう。
アメリカを筆頭にブラジルや、アルゼンチン等の移住立国では、人種差別は殆ど無いといっても良いでしょう。しかし留学先の日本では、それなりの差別があり、とくに会話を含めた語学ができないことは、今で言う「いじめ」の対象にもなりかねません。その全てをバネにして羽ばたいた2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会の次には2014 FIFAワールドカップ ブラジルでも頑張って欲しいものです。
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