2011年6月10日金曜日

【動物戦争】

宅急便受け取り指定
宅急便受け取り指定
動物戦争と言っても、ライオンと像が闘うわけではありません。戦うのは運送業界の宅配便分野の競争のことです。そのサービスを開始した各社が、黒猫、ペリカン、カンガルー、小熊等をシンボルマークとして熾烈な競争が展開された。その煽りを受けて鉄道小荷物は競争力を失って1986年11月に廃止されている。
出典、平成21年度宅配便等取扱実績について(国土交通省)
トラック輸送の取り扱い個数
  1. ヤマト運輸12億6051万個 (前年度比0.3%減)
  2. 佐川急便11億2495万個(前年度比6.0%増)
  3. 郵便事業2億6404万個(前年度比4.7%減)
草分け的な存在の「クロネコヤマト」の大和運輸は、1919年「山登屋」として創業1923年に三越呉服店(現:三越)との専属配送契約からスタートした。1929年に日本初の路線トラック事業(東京-横浜間)を開始したとされている。高度成長期に多くの同業者は、B to B/Business to Business…企業⇔企業の商取引をメーンに業績を伸ばしていった。二代目社長の小倉昌男氏は、1976年オイルショック後に低迷していた大和運輸の業績回復のため、『宅急便』の名称で民間初の個人向け小口貨物配送サービスを始めた。これはB to C/Business to Consumer…企業⇔消費者の商取引 またはC to C/Consumer to Consumer…消費者⇔消費者の商取引 となり、集荷から配達まで大変多くの手間ひまのかかる業種の郵便小包版をトラック運送業者が手がけたのです。三越の配送でそれなりのノウハウは備わっていたのでしょうが、全国展開するだけの裏づけは無かったと思われます。
半世紀以上にわたって親しまれている【親子猫マーク】から、ヤマト運輸とは呼ばないで【クロネコ】と愛称で呼ばれ親しまれるようになっています。宅急便も、ヤマト運輸固有の呼び方で、他社とは区別されるところですが、多くの方が通称として【宅急便】を宅配業者の通称に使用しています。
サービスの種類も
と豊富で、常に業界のリーダ的な役割をになってきました。

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