2010年7月4日日曜日

さなぶり(早苗饗、早苗振り)


蛇混柏(じゃびゃくしん)
蛇混柏(じゃびゃくしん)
神奈川県の瀬戸神社は、国道16号線に面して金沢八景駅の近くのこともあり、駐車場探しに苦労します。
主神は大山祇神ですから、海の神様です。古来から海神様は祀られていたのでしょうが、治承4年(1180年)、源頼朝は、伊豆で挙兵した際に加護をもらった伊豆三島明神をこの地に勧請し、社殿を建立した。これが今日の瀬戸神社の創建のようです。
その以後、金沢(六浦)の地は港町として発展し、鎌倉と関東一円を東京湾や利根川を水系利用して結ぶ水上物流の集散地となりましたから地域は栄えて、徳川家康も社領百石を寄進したそうです。噂が噂を呼んで、名勝金沢八景の中心の神社として広まり、多くの崇敬者を集めたようです。
「さなぶり」と関係ないところに飛んでいるように思われると思いますが、実は瀬戸神社のサイトに記述が有るのです。ここからコピー—–「さ」といふ字が頭につく言葉には、田植えのときの用語にたくさん「さ」がつきます田植で植ゑる苗を「早苗」(さなえ)と言います。
それから、それを植ゑる女性を「早乙女」(さをとめ)と言ひます。田植ゑを終へた祝ひの行事を「さなぶり」といひます。
これは「さのぼり(さ昇り)」で田の精霊である「さ」が天へ登る意味だといはれます。
また「さ」には、吉永小百合の「さ」のやうに「ゆり」の上に「さ」がつく、田や米以外の草花につくものもあります。
このやうに自然の草花の清らかな美しさ、その本質の無垢な清浄さ、その根源である自然の精霊、中でも豊かな稔りの象徴である米つくりの力の元となる魂、それを表してゐるのが「さ」だといはれてゐます。——ここまでコピー
さらにさなぶりとなります。「早苗振るまい」・早苗=田植えの女性(早乙女)の、・振るまい=労をねぎらう。の変形かと思っていましたが、通説と真相はかなり隔たりがあるようです。

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